こんにちは。公認会計士の山本です。
日本で新型コロナウイルスが問題になりだしてから、既に2ヶ月以上が経過しています。そんな中、思うことは、何故、検査を限定的にしか実施しない施策を、今も継続しているのだろう、ということです。
ここ数週間、不要不急の外出自粛が言われ、それにも係らず、東京から帰省して、帰省先にウイルスを持ち込んでしまったとか、大学の送別会に参加して感染を広げてしまったとか、メディア等で非難されていますが、
当人にしてみれば、検査を受けていない以上、症状が出ていない限り、自分が感染しているかどうか分からない訳で、そんな中、田舎の親や祖父母が楽しみに待っていたり、4年間、苦楽を共にしてきた友との別れの機会を「行きません」とは、中々、言えないのではないかと思います。
これは仕事にしても同様で、自分が実際は感染者であったとしても、症状が見られなかったり、軽い風邪くらいの症状であれば、検査を受けていない以上、感染者かどうか判断のしようがありませんので、「出勤しません」、「ミーティングには行きません」ということにはならないのではないかと思う訳です。
ポイントは、このウイルスの特徴として、感染しても無症状の人間が一定数、存在する、ということと、日本の状況として、極めて限定的にしか検査が実施されていない、ということ、それと、「不要不急」の判断が各人や各集団に委ねられている、ということなのではないかと思います。
なので、個人的に思うことは、可能であれば、全員が検査を受け、ウイルスのキャリアであることが判明した場合には、強制的に自宅待機とし、違反した場合には、相応の罰則も設け、また、それと同時に、本人や勤務先等に対する休業補償も行う、といった制度にして欲しいように思います。
また、若し、広範な検査の実施が難しいということであれば、ウイルスにより引き起こされる各種の症状について、個人や、企業、学校等の集団に毎日、義務としてチェックをしてもらうようにし、該当する人はウイルスキャリアとして上記の扱いとする、といったような施策にしてもらいたいように思います。