12/03/2018

海外進出コストの差


 こんにちは。公認会計士の山本です。

長年、中堅以下の規模のドイツ語圏の企業の日本子会社の会計監査をしてきて思うことなのですが、同じ規模の日本企業と比べると、ドイツ語圏の企業の方が圧倒的に多くの海外拠点を持っているように思います。
日本企業でも、大企業であれば、使える資源も豊富にあるので、世界各地に拠点がありますが、人的資源に制約のある中堅以下の企業になると、なかなか難しいように思われます。
で、この違いがどこから生まれるのか、と言えば、私は進出コストの差と考えています。日本企業も、ドイツ語圏の企業も、モノづくりに拘る点では通じるものがありますが、海外進出のコストという点に関しては、ドイツ語圏の企業の方が圧倒的に低い、というのが実感です。
どんなに良いモノを作っても、モノが独りで、それを必要とする人のところまで、歩いて行ってくれる訳ではありませんので、日本企業には、デリバリーコスト(=海外進出コスト)を低く済ませる方法についても、考えて頂きたいな、と思えてしまいます。