こんにちは。公認会計士の山本です。
11月13日の日本経済新聞に「負債2400億円、残資産4億円 預託商法のジャパンライフ破産 顧客7000人、配当は困難 警視庁捜査」という記事が出ていました。
「ジャパンライフの負債総額は約2400億円に上るとされ」
「遅くとも2008年から粉飾決算をしていた」
等々の記述を読んでいて思ったのですが、
債務超過(負債の額が資産の額を上回っている状態)の会社は存続してはならない、という法律を作った方がよいと思いました。
会社の債務が2400億円あるのに、
資産が4億円しかない、ということは、
2396億円が支払われない、ということになる訳で、
いくら会社が株主のものだとしても、
会社は、公(おおやけ)の存在ですので、
人様に迷惑を掛けてはならない、という義務を負っていると思うんですね。
そうすると、資産4億円で、負債2400億円の会社の存続を許していること自体に、
この国の法律・制度の不備を感じる訳です。
ついでにいうと、「遅くとも2008年から粉飾決算をしていた」という点。
2396億円の債務超過の会社が、10年間、粉飾決算をしていても、
その間、誰からも「待った」が掛からない、というのは、
これで良いんですかね?、という気持ちになります。