こんにちは。公認会計士の山本です。
私は、上場会社の株であっても、
「株を持つこと」=「事業を買い、それを、その会社の経営者に預けること」
と考えているので、
「御社の」で始まる、
株主がする
社長に対する質問に
違和感を抱いてしまいます。
そこは、「御社の」ではなく、
少なくとも株主なら、「当社の」なのでは、
と思う訳です。
まあ、それは兎も角として、
株主総会に参加すると、
60代以降の、時間とお金に余裕のある世代の、
何故か、男性が大半を占めていて、
色々と面白い質問をしてくれます。
例えば、
「去年から総会参加者へのお土産が小さくなった。もっと大きくしろ。」だったり、
「株主優待制度を、なぜ作らないんだ。本社のある〇〇県の特産品の△△がいい。」とか、
同じ内容の質問が、既に、他の人から出ているにも係らず、
あたかも初めてかの如く、堂々と質問したり、
質問は一つだけ、と言われているのに、幾つも質問してしまったり、
「自分は何十年来、この会社の株を持っている」から始まって、
自説を滔々と述べ始めてしまったり、
しかも制止を振り切るだけの突破力もあり、なかなか力強い訳で。
ただ、私は、こういう質問、結構、期待していまして、
というのは、株主総会というのは、
一般株主にとっては、数少ない、経営者を直接、見ることのできる機会な訳ですが、
そういう時に、経営者に向かって、
次から次へと、曲球(くせだま)を投げてくれるのは、
ホント、有難いと感じています。
この面白い質問には、どういう風に対応するんだろう、
みたいなワクワク感です。
私も、そういう意味で貢献したいと思い、
毎回、必ず一回は質問するようにしているのですが、
聞きたいことがない時は、
「あなたは、5年後、10年後、この会社の時価総額を幾らにしてくれますか?」という
質問をしています。
まあ、これも意図的にしている、曲球系の質問な訳ですが、
キョトンとされたり、「一生懸命、頑張ります」みたいな回答が多いので、
「おいおい、上場企業の経営者っていうのは、時価総額を通して、
株主に対する責任を果たすんじゃないのか」と思ったりしてます。