こんにちは。公認会計士の山本です。
先日、ある会社さんの会計参与というものになりまして、
そのための契約書を弁護士さんに作ってもらったのですが、
なかなかに直線的な仕事をするものだ、と思ってしまいました。
ゴールに向かって、最短距離で進んでいく感じですね。
公認会計士も、
そこに「ある」ものが「ある」ことを証明するだけであれば、
同じように効率性を第一に仕事が出来ると思うのですが、
何故なら、その場合は、やることが決まっているので。
ただ、公認会計士の場合は、それだけではなくて、
そこに「ない」ものが「ない」ということも証明しなければならないので、
なるべく色々な人から、色々な話を聞き、
色々な情報にアンテナを立て、
自分自身の想像力を巡らし、
今は見えていない「ある」ものが「ある」のではないか、
ということを疑うことが必要になるんですね。
なので、若しかすると、会計士に接したことのある人は、
会計士というのは、何を聞きたいんだろう、とか、
何だか、のんびりと仕事をするもんだ、などと思うと思うのですが、
斯くいう私自身も、会計士になる前は、
会計士に対して、そういう風に思っていたのですが、
これは、
「ない」ものが「ない」ということを証明しなければならない、
という仕事の性質から来るんだ、と
会計士になってから、分かった次第なんですね。
まあ、でも、英語では、監査のことをauditといいますが、
聴衆audience、オーディオaudioと同じく
「聞く」という単語を使っているのも、
なかなか仕事の本質を突いているように思えます。