8/21/2017

私のことが信用できんとですか?


こんにちは。公認会計士の山本です。
8月2日にホームページをUPしてから、知り合いの皆さんに見てもらったのですが、
牛君の「私のことが信用できんとですか?」というコメントについて、「何で博多弁なんですか?」という質問を何人かの方から頂きました。
実を言うと、これは博多弁ではなく、熊本弁なんですね。
2004年に、とある会社の組織再編に関連して、熊本に資産査定に行った時、
  (私)   「この債権の裏付けとなる資料を見せて下さい。」
  (担当の方)「はい、こちらになります。」
  (私)   「頂いた資料に書かれている数字の元資料をお願いします。」
  (担当の方)「いえいえ、これはちゃんと確認している数字なんですが。。。」
  (私)   「そうすると、何と、どうやって確認しているか教えてもらえますか?」
と、いったやり取りが続き、
ただでさえ、いきなり会計士が何人も来て、ああだこうだと面倒な要求をしてきている。日程も決まっている。それなのに、更に面倒くさいことを言ってくる奴がいる。
ということで、
「じゃ、何をどう説明したら納得するんだ」という気持ちになられたからだと思うのですが、
50代くらいの、日に焼けた、実直そうな、九州男児を絵に描いたような、担当の方が、その時に言った言葉が、この言葉だった訳です。
       私のことが信用できんとですか?
非常に印象に残った言葉だったので、使わせてもらったのですが、
勿論、私は、個人として、その方が信用出来ない、などとは全く思っていませんし、
直感的には、絶対に嘘をつかないだろうし、いい加減なことも許さない人なんだろう、とも思ったのですが、
まあ、だからと言って、「この債権は〇です」と、保証はできない。
何故なら、私の直感が正しいか分からないし、直感を頼りに「この債権は〇です」とは言えない。
更に、どんなに正直な人であっても、勘違いがあるかも知れないし、知識、認識が不足しているかも知れない。
更に、その人が完璧な人であっても、その先の組織が正しい数字を作っているかは分からない。
なので、チェックをしているのですが、
この作業さえ乗り切ってしまえば、また、元の生活に戻る人に向かって、そんなことを説明する意義も見い出せず、
むしろ、日本社会で会計士が存在しているエリアって、極めて限定的なんだ、と思いつつ、熊本では作業を続けた訳で。
→ 中小企業の決算に会計士は登場しない。